独り言

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人はなぜワーカホリック(仕事中毒)になるのか

職場には四六時中仕事をしている人がいる。

休日もパソコンを開き、VPNを使って会社のメールに返信。

平日に有給を取った日も、振休を取った日も、常に仕事をしている。


本当に立派な方だと思う反面、仕事以外にやることはないのだろうかとも思う。

このように四六時中、仕事のことばかり考える症状のことを


「ワーカホリック(仕事中毒)」


という。

日本では古くから見られていた現象で、人生=仕事と考え、ひたすら仕事をするのが特徴である。

成功したビジネスマン、経営者はワーカホリックが多いが、サラリーマンでもコンサルタントや投資銀行業務に携わっている人はワーカホリックになっている人が多い。


ワーカホリックの良いところ

成功した人のほとんどはワーカホリックだったはずだ。

仕事にほとんど全てのリソースをつぎ込み、できることは全部やる。


ホリエモンが昔書いた「起業してほぼ確実に成功する方法」という記事はあまりにも有名だが、そこにはこう書かれている。

利益率の高い商売
在庫を持たない商売
定期的に一定額の収入が入ってくる商売
資本ゼロあるいは小資本で始められる商売

をやればほぼ確実にうまくいくと指南してきた。
これは正しいと思うのだが、どうもたまに上手くいかない人がいるみたいだ。
なぜだろう?と疑問に思って考えてみた。

で、これなんじゃないか?と思ったことが一つだけあった。
それは睡眠時間以外のほぼ全てを仕事に使っていないということじゃないかと。

土日も勿論ない。旅行も年に1度行くか行かないか。盆も正月も無い。ずっと仕事であった。デートもしないので、プロセスが省略できるという理由で一時期風俗にはまっていたこともある。風呂に入る時間や髪を切りに行く時間など完全に勿体無いと思って、ほとんど行っていなかった。
果ては家に帰る時間すら勿体無くなって、ずっと会社のベッドで寝ていたこともある。一時期は会社の仮眠室にシャワーまでつけていた。

それくらいやったらほぼ確実に成功すると思うんだよなあ。。。


裏を返せば成功した起業家は土日もなく仕事していたということで、一般的にはワーカホリックと呼ばれる状態になっているのが当たり前だ。


ワーカホリックは成功の必要条件なのだ。




ワーカホリックの悪いところ

経営者がワーカホリックなのは特に問題ない。

自分のビジネスのためにひたすら邁進すればいい。


ただ、それを従業員に強制すると、やりがい搾取になる。

2012年頃、ソーシャルゲームバブルで一躍有名になったGREEだが、この会社もすごかった。

"社員は夜遅くまで黙々と仕事をこなしており、浮き足だった様子はない"

"ある社員を個人的に飲みに誘った時、「役員が揃って遅くまで仕事をしているので、夜はなかなか抜けにくいんですよ」と断られてしまったことがある。ベンチャーなのに、随分と古いことを言うものだと思った"

"この会社では、社長の田中良和自身が一番遅くまで居残ることも珍しくないほど、上がよく働く"

 とのことで、かつての働き過ぎる日本の典型みたいな会社です。


グリーが成長した理由は人 その3 ~過酷な環境と田中良和社長の吸引力~


ひたすら遅くまで働いていて、それが成長の原動力だ、という記事が出ていたけれど、結局成長の原動力は残業じゃなくて、たまたま時流に乗れたことだった。


どんなに残業しても今のGREEがパッとしないのは歴史が証明している。


ワーカホリックの環境で働かされると、社員はやりがい搾取されやすい。

残業が当たり前の環境で、「金」ではなく「やりがい」で馬車馬のように働かされる。

経営者は得するが、従業員は自分の大切な時間を経営者を豊かにするためにひたすら消費することになる。


それが自分の市場での評判につながっていればまだいいが、何も考えずにひたすら会社のためだけに働くのは時間がもったいない。

もちろん、会社に大きな志があるのであれば、仕事に邁進するのがいい。

原因

ワーカホリックの第一の原因は、暇なことだ。

仕事以外やることがない。

自分の夢がないから仕事ばっかりやることになる。


要は、暇なのだ。


仕事が趣味ならそれでいい。

仕事が好きならそれでいい。


でも、好きでもない仕事にひたすら時間を注ぎ込む人は、ただ暇なだけである。

奥さんが怖くて家に帰りたくなくて会社に残る人もいるらしい。


ただ、自分に夢があって、プライベートの時間が積み重ねたい何かがあれば、残業なんてしている暇はないと思うんだが。


もう一つの原因は、周囲との同調である。

日本企業では「成果」ではなく「頑張っていること」で評価されるのは常識だ。


そのため、周りのメンバーに「頑張っている姿」を見せなければならない。

だから日本のサラリーマンの多くは、とても辛そうに、大変な仕事をしているようにアピールする。


「本当に大変っすよ〜」

「疲れました」


と言いながら残業する。


いや、大変な仕事だったら、もっと楽にするために頭使えよ、と思うが、楽しようとはしない。

なぜなら、楽してしまうと、その人の仕事の価値はなくなってしまうからだ。


楽に成果を生み出すことなど求めていないのである。

問題点

ワーカホリックの問題点は2つある。

一つ目は、周りに伝染することだ。

思考停止のワーカホリックが伝染すると、残業が当たり前の空気ができる。


残業が当たり前の会社は経営者にとっては素晴らしい。

勝手に働いてくれるんだから。


でも、従業員にとっては迷惑以外なんてもない。

「空気」で仕事をする日本人にとって、ワーカホリックは感染症になり得るのだ。


二つ目は、生産性を高める努力を放棄する点だ。

無駄な会議や無駄な資料作りを喜々として行うのがワーカホリックの特徴だ。

成果を上げることよりも、仕事に時間を費やしている自分が好きだからだ。


仕事に時間を使っていないと心配になってしまう。

そして、生産性の低い仕事を延々とやってしまう。

なぜなら、仕事が完結してしまうとやることがなくなってしまうからだ。



ワーカホリックは責任感が強く、真面目な人がなりやすい。

立派な気質だと思う。


その立派さ、真面目さを


「楽して成果を上げる」


ことに頭を回せば、みんなが幸せになれる。


サボることは、遊ぶこととは違う。

人間が楽できる部分を工夫して、少ない労力で大きな成果を上がられるようにすることが


「進化」


である。

進化を放棄してはならないのだ。